神戸市北区道場町にある法性寺

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沿革
 元禄時代の霊名帳によれば、創建は文亀2年(1502)9月、開山は善慶和尚とある。道場川原村は播州路における要道の地にあたり室町中期より街道に沿って町を形成し、元禄期に幕府により宿駅に指定され旅籠や商屋が軒を連ねた。法性寺もこの時期に発展期を迎えたようで、元禄7年(1694)に寄進された「涅槃図画像」(二郎村の宮崎氏より)や金華鬘(茶屋長兵衛氏より)が美しい姿で残っている。さらに、宝永元年(1704)には子安地蔵尊の縁起が生まれ、子宝に恵まれた当時の庄屋によって観音堂脇に立派な子安地蔵(石像)が建てられ、北摂六地蔵の一つとして崇拝されている。
 
 本堂・庫裏は慶応4年(1868)に再建されている。第43世教譽慈孝代に観音堂改築、本堂屋根銅板葺替え、子安地蔵堂改築などの伽藍の整備が進められて現在の景観になった。また、子安地蔵の縁もあり、昭和33年(1958)から保育園経営を始め、地域の子供たちの育成にも努めている。

 なお、当山は有馬郡西国33所札所にあたり次の御詠歌が詠まれている。

 
河ぞいの 道場なれば 法性の
        声にもたつや ういのなみ風

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